パソコン作業を効率化する便利なキーボード操作「ショートカットキー」。
「もっとうまく使いこなしたい!Excelで使えるショートカットキーがもっと多ければいいのに。」と思ったことはありませんか?
Excelではもともと使えるショートカットキーがいくつかありますが、設定を変更することで、さらにキーボード操作を効率化することができます。
本記事では、もともと活用できるショートカットキーや、設定から数を増やす方法について、画像を入れてわかりやすく解説します。
業務をさらに効率化したい方や、Excelのショートカットキーをマスターしたい方はぜひご活用ください。
windows10のおすすめショートカットキー設定
まずは、設定不要で最初から使えるショートカットキーを紹介します。
以下のショートカットキーは、Excelを使う中で特に役立ちます。
ショートカットキー | 機能 |
Ctrl+C | コピー |
Ctrl+V | ペースト |
Ctrl+Y | 一つ進む |
Ctrl+Z | 一つ戻る |
Ctrl+A | すべて選択 |
Ctrl+; | 日付を入力 |
Ctrl+: | 時間を入力 |
Ctrl+S | 上書き保存 |
F12 | 名前を付けて保存 |
Ctrl+P | 印刷 |
Ctrl+F | 検索 |
Ctrl+H | 置換 |
Ctrl+W | タブを閉じる |
Ctrl+矢印 | 指定した方向の一番奥へ移動 |
上記は一般的な業務でよく使われるExcelのキーボード操作なので、ショートカットキーを覚えておけば毎回マウスを使うよりも効率よく進められるでしょう。
Windows11で新たに追加、変更されたショートカットキー
[Windows ロゴ キー] + [Z] | 「スナップ レイアウト」ペインを開く: |
[Windows ロゴ キー] + [C] | 「チャット」を起動する |
[Windows ロゴ キー] + [A] | 「クイック設定」を開く |
[Windows ロゴ キー] + [N] | 「通知センター」を開く |
[Windows ロゴ キー] + [W] | 「ウィジェット」ペインを開く |
Excelのショートカットキーを増やす設定方法
Excelではショートカットキーを設定から増やすことが可能です。独自のシートカットキーを設定すれば、キーボード操作で完結する作業が増えて、より便利になります。
手順を解説しますので、実際に手を動かしながら進めてみてください。
※解説するバージョンはExcel 2021です。他のバージョンは手順が異なる場合がありますのでご了承ください。
①クイックアクセスツールバーをひらく
Excel2021のデフォルトでは、以前のバージョンまで存在した「クイックアクセスバー」が存在しません。
そのため、まずはクイックアクセスバーを表示させるところからはじめましょう。右上のリボンをクリックし、「クイックアクセスツールバーを表示する」を選択してください。
すると、左上にクイックアクセス用のバーが表示されました。
クイックアクセスバーから「その他のコマンド」を選んでみましょう。
画面の右側に表示されているのが、既に設定されているショートカットキーです。
上記の画像では「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」の3つが表示されています。
②ショートカットキーを追加する
新たにショートカットキーを追加するには、左側に表示される項目の中からどれかを選んで画面の中ほどにある「追加」をクリックします。
右側に「ウィンドウ枠の固定」が追加されました。そのまま「OK」を押します。
③ホーム画面にコマンドが登録される
タブを閉じると、左上に「ウィンドウ枠の固定」マークが登録されました。
マークをクリックするとウィンドウ枠の固定ができます。
④Altキーでショートカットを表示する
さらに、コマンドを追加した状態でAltキーを押すと、ショートカットキーを表す番号やアルファベットが表示されます。
たとえば、さきほど追加した「ウィンドウ枠の固定」をするのであればAlt+4を押します。
実際にショートカットキーを使うと、ウィンドウ枠の固定設定コマンドが表示され、クリックすると反映されました。
このように、クイックアクセスツールバーを使用すれば、マウスを使ってタブから設定する手間が省けます。
Excelのショートカットキーの設定が増えた際の注意点
同じ手順でその他の項目を追加していくと、左上に表示されるショートカットの数が増えていきます。
数が増えたときの注意点をいくつか見てみましょう。
桁が多いときは「同時押し」が必要
ひとつめに注意したいのは、ショートカットキーの数が多くなると桁が増え「同時押し」が必要になることです。
たとえば、上記の画像で左の方にあるショートカットキーの数字は一桁ですが、右に行くにつれて「09」「0A」など、二桁のものが出てきます。
二桁のショートカットキーの正しい押し方は以下の通りです。
【例】「09」と表示されるショートカットキーの正しい押し方
誤:Altキー+9
正:Altキー+0+9
このように3つのキーを押す必要があるので、少し複雑になります。
ただ、前のキーを押しながら次のキーを押せば問題なく実行されるので、慣れれば難なくできるようになるでしょう。
項目を削除すると登録されている番号が変わる
次に注意したいのは、クイックアクセスツールバーから項目を削除すると番号が変わることです。
実際に画像を見てみましょう。
表示されていたショートカットキーのうち、1~4を削除しました。
すると、以下の画像のように順番が変わっています。
このように、ショートカットキーに固有の番号が割り振られるのではなく、追加した項目に対して数字が順番に付与されています。
追加したショートカットキーを消した場合、番号が繰り上がる可能性があるので使いづらさを感じるかもしれません。
【追加で設定したい】Excelのおすすめのショートカットキー
ここからは、クイックアクセスツールバーを使って追加するべきおすすめのショートカットキーをご紹介します。
初期設定では表示されていないので、この機会によく操作するコマンドを設定して作業を効率化しましょう。
- ウィンドウ枠の固定
- グラフの作成
- シートの行を削除
- シートの行を挿入
- シートの列を削除
- シートの列を挿入
- すべて更新
- スペルチェック
- セルの削除
- セルの挿入
- セルの書式設定
- セルを結合して中央揃え
- フィルターの追加または削除
- 関数の挿入
- 表の挿入
- 図の挿入
上記は設定できるうちの一部ですので、その他にもご自身の役に立ちそうなショートカットキーがあれば随時設定し、キーボード操作を効率化しましょう。
まとめ
Excelのショートカットキーで役立つものや、設定して新たなショートカットを追加する方法を解説しました。
キーボードによる操作を覚え、ショートカットキーを多用すれば、Excelの作業は大幅に効率化できます。
もともと使えるものだけでなく、設定をうまく活用してスムーズに仕事を進めるのにお役立てください。