日々、数え切れないほどのプレスリリースが配信されていますが、自社の商品・サービスを知ってもらうためには、その膨大な数の中でも目に留まるプレスリリースにすることが大切です。
本記事では、目に留まるプレスリリースを配信するためにはどのようにしたら良いのか、その基本やコツ、ポイントや発信のタイミングなどを紹介していきます。
プレスリリースとは
プレスリリースは、プレス(press /新聞・新聞社)とリリース(release /発表・公開)の2語を合わせた造語であり、企業や個人事業主、団体などが経営に関するニュースや新サービス、新商品などの情報をメディア関係者宛に詳細を記載した文章のこと。リリース(release /発表・公開)という文字が含まれていることから分かるように、プレスリリースでは新しいサービスの発表や取り組み、商品はもちろんのこと、改善や改定などによって生まれた情報などの情報・ニュースを記載します。
そのプレリリースを目にしたメディアが記載してある内容を記事にして掲載すれば、より多くの人々に知ってもらうことが期待できます。プレスリリースとは新しいサービスの発表や取り組み、商品などを人々に知ってもらえる有効な手段である、と理解しておくといいでしょう。
プレスリリースの基本構成
プレスリリースの基本構成は
- タイトル
- リード文
- 本文
- 画像
- 問い合わせ先
の5つからなります。それぞれの要素について見ていきましょう。
1.タイトル
タイトルは、プレスリリースの要となる要素です。メディア側には日々、膨大な量のプレスリリースが届きます。全てのプレスリリースに目を通すのは大変なため、メディア側はタイトルを見てアクセスするかどうかを判断します。したがって、読む人の目に留まるインパクトのあるタイトルにすることが大切です。
また、タイトルが長くなりすぎるとスマホなどでは全体が表示されないので、伝えたいことを凝縮し、短いフレーズにすると良いでしょう。
2.リード文
リード文とは、冒頭に記載されている数行の部分のこと。読み手は、冒頭の数行を読んで内容を読み進めるかどうかを判断します。したがって、リード文の部分にプレスリリースのポイントを書くことが大切です。
3.本文
本文では、新しいサービスの発表や取り組み、商品などについて詳述していきますが、機能や内容などの情報をただただ並べれば良い、というわけではありません。メディア側が内容を理解できるような工夫や、商品・サービスを購入することによって消費者が得られる恩恵などについて記載すると良いでしょう。
また、新しいサービスの発表や取り組み、商品などを開発に至ったストーリーなどを記載すると読み手側により伝わり易くなるのでおすすめです。
4.画像
プレスリリースでは、見やすく、そして理解しやすくするために画像や図表などを入れるのがおすすめです。鮮明な画像や関連のあるイメージ画像などを入れるといいでしょう。
5.問い合わせ先
プレスリリースで忘れてはならないのが問い合わせ先についての記載です。プレスリリースの内容に興味を持ってもらえたとしても、問い合わせ先が無ければメディア側から連絡することができず、取材の機会を逃してしまうことも。
問い合わせ先を記載しておけば、取材の申し込みを受けたり、その問い合わせに素早く対応することが可能です。問い合わせ先の記載漏れが無いよう、しっかり確認してください。
メディア別、プレスリリースの書き方
自社の新しい商品やサービスについて紹介するプレスリリースですが、ただ発表すればいい、というわけではありません。プレスリリースは、そのメディアに合わせた内容で発表することが大切です。
ここでは、テレビ・ウェブニュース・雑誌・新聞に発表する際のポイントについて紹介します。
・テレビ
テレビで取り上げられるかどうか、で重要なのは「映像」でインパクトを残せるかどうか、ということ。映像に興味を持ってもらうことが取材を依頼されるかどうかのポイントとなる、といっても過言ではないでしょう。
「○○初」というニュース性も、興味を持ってもらうために重要な要素です。メディアが取材したくなるような魅力的な情報があり、それをもとに映像を作り上げたらどういう流れになるのか、などがイメージできる内容であると良いでしょう。
・ウェブニュース
ウェブニュースは、「新しい」情報であることが重要視されます。ウェブニュースをもとに記事を作成することも少なくないので、記事作成に役立つ図や表、画像などを一緒に配布することがおすすめです。
・雑誌
雑誌は、それぞれの雑誌でテイストやテーマが異なります。したがって、自社がどのジャンルの雑誌に取り上げてもらいたいのか、ということを検討することがまず大切となります。
また、雑誌は記事が掲載されるまでに取材・執筆・編集などの過程を経るため、2から3か月先まで内容が決定している場合が多いもの。したがって、掲載を狙っている時期より約2ヶ月前にプレリリースを送ることが大切です。
・新聞
新聞は、「ビジネス」「経済」など、エビデンスのある社会性が高い記事が好まれます。そのため、エビデンスに基づく情報を提供することが大切です。
また、新聞はその紙面によって担当部署が異なります。自社が提供する情報がどのジャンルなのか、そして、そのジャンルを扱う部署はどこなのかをしっかりリサーチしてから該当部署にアプローチすると良いでしょう。
リリースはタイミングも重要
プレスリリースは、メディアに対して配信するタイミングも重要なポイントです。記者は日々、膨大な量のプレリリースに目を通しており、忙しいタイミングで配信されたプレスリリースは見逃されることも。
メディアへプレスリリースを見てもらうためには、相手が忙しいと思われる曜日や時間を避けて送ることが大切です。また、前述したとおり、雑誌は2から3か月先まで、予定が決まっています。したがって、雑誌へ掲載してもらうなら2から3か月前までに配信することが大切です。
どのメディアに掲載してもらいたいのか、を考えて、そのメディアに合わせたタイミングで配信するようにしましょう。
まとめ
プレリリース基本から書き方のコツ、配信するタイミングについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。プレリリースの基本構成やコツは、難しいものではありません。
しかし、配信したプレスリリースが確実に取り上げられるという保証はありません。今回紹介した内容を参考に、自社のプレスリリースがどうしたら目に留まるか、ということを念頭にプレスリリースを作成し、メディアに応じたタイミングで配信することが大切です。