中小企業の人材採用、これからはSDGsによるブランディングが鍵になる!?

61.7%

この数字は、SDGsに取り組んでいる国内企業の割合です。(一般社団法人日本能率協会が調査した結果)この数字を見れば一目瞭然かもしれませんがなんと半数以上の企業がSDGsに取り組んでいることになります。

また、世界でSDGsが推進されていることもありSDGsを認知していると答えた経営者は9割を超えており、今後事業活動を行う上でマストになる項目かもしれません。

SDGsは若者の採用にも強い影響を与えるため、組織の若返り化や新卒採用をしたい企業に特にお勧めできる採用ブランディングでもあります。

本記事では世界が注目するSDGsについて

中小企業の人材に関する課題感

・SDGsとは

・SDGsがブランディングに繋がる理由

・SDGsを利用して採用活動を行っている企業例

・SDGsの企業事例

・まとめ

をご紹介します。

この記事を読み、SDGsをすでに知っているけど行っていない方の取り組みを検討するきっかけになれば嬉しいです!

中小企業の人材に関する課題感

SDGsをご紹介する前に、SDGsを行う目的の1つである企業のブランディング。そして、そのブランディングにより解決できる採用課題について、現在どのくらいの企業が採用に関する課題感を感じているのか一般社団法人日本能率協会が今年公開されたレポートを参考に確認してみましょう。

■「現在」の採用課題(2021年)

採用に関する課題は2番目に大きい課題となっていることがわかります。人材といってもその内容は採用・育成・多様性への対応と採用だけではないですが、少なからず採用に関しても課題感があるということが分かります。

また、こちらの資料では、現在だけではなく3年後、5年後についても経営課題を聞いています。

■「現在」「3年後」「5年後」の経営課題

こちらの資料からもわかるように、いつの時代も人材に関する課題感は大きく、事業活動を行うにあたって切っても切り離せない課題であることが分かります。

また、中小企業が採用に課題がある理由として、「認知度」「労働環境」「報酬」など入社する企業選びの際重要になってくる要素が大企業と比較するとどうしても劣ってしまうことが原因だと思います。

この会社に入社したいと思っていただくには、ブランディングをしていかに転職者に働きたいというイメージと動機を持ってもらうかが重要になります。

そこで、これから確実に武器になるのがSDGsです。

SDGsとは?

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。この持続可能な開発目標とはどういうものかは後ほどご紹介させていただきます。

本記事冒頭にSDGsは世界で推進されていると申しましたが、その理由が2015年9月の国連サミットで採択されたからです。実に国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であることから、約200カ国が精力的に推進しているといえるでしょう。

では、持続可能な開発目標とは一体何のことなんでしょうか?

定義されている17の目標をご紹介させていただきます。

この17個が、SDGsにより解決するべき課題です。

また、これをより具体的に定義したものはこちらにまとめられています。169に分けて細分化し解決できるレベルまで分けられております。

官邸HPで2019年末に公開された「SDGsアクションプラン2020」では

①SDGsと連携する「Society(ソサエティー)5.0」の推進

②SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくり

③SDGsの担い手として次世代・女性のエンパワーメント

にフォーカスして解決を目指すそうです。

これから、政府主導でこの分野は様々な支援が期待できますね。

SDGsがブランディングに繋がる理由

では、なぜこのSDGsがブランディングになるのでしょうか?おそらく、SDGsをよく理解していない人からするとなんかボランティアみたいなことをしているの?くらいにしか思われずブランディングには繋がりにくいのでは?と思われるかもしれません。

では具体的にSDGsのどの部分がブランディングに繋がるのかご紹介します。

①社会課題の解決に取り組んでいる企業として認識される

②利益だけ追求するだけではないと認識されることで信頼がます

③解決する課題に共感してくれる人が増える

この3つがブランディングに繋がる理由だと思われます。

これは若者に多いかもしれませんが、企業選びでは働く動機を求める人が多いと思います。ビジネスだけではなくこんな社会課題を解決するという企業で一緒に課題解決に勤め、働く意義を感じたいと思う人が多いと思います。

また、ビジネスだけではないことをしているというのはどの世代に対してもいい印象を与えられますよね!

SDGsを利用して採用活動を行っている企業例

では、SDGsがどのくらい採用活動に生かせるのでしょうか?

ここでは、直接的にSDGsだけに特化しているというわけではないのですが、社会課題を解決することをビジョンに掲げ採用活動をうまく行っている企業をご紹介します。

■ボーダーレスジャパン(ホームページはこちら

ボーダーレスジャパン様は社会問題をビジネスで解決する、「ソーシャルビジネス」しかやらない会社です。(ホームページより)主に若年層が多いそうですが、応募者が殺到しておりまた応募者がみな社会課題に関して強い関心をもっており、SDGsに関する取り組み実績やコンセプトが応募動機になっていると思います。

ボーダーレスジャパン様は様々な業態で起業しており、取り組みの数は非常に多いです。

東京エレクトロン株式会社

東京エレクトロン株式会社様はCSR活動を多く行っており、企業ホームページでもその実績専用のページも設けています。コンセプトは、「持続可能な社会のために」となっておりまさにSDGsの概念だと考えられます。

具体的な活動としては

中期環境目標の変更

・製品におけるウェーハ1枚当たりのCO2排出量について、基準年を2013年から2018年とする

・事業所におけるCO2総排出量について、2030年までにすべての拠点において、再生可能エネルギーの使用比率を100%にすることとする。それにより、2018年を基準年とするCO2総排出量について、20%の削減を70%の削減とする

と記載されており、環境問題に関する対策を行っております。

環境に配慮した商品作りということで、おそらくSDGs活動を通したブランディングを採用に生かしているでしょう。

石坂産業

石坂産業様は産業廃棄物の処理を行っている企業です。

ホームページを拝見すれば一目瞭然ですが、その企業自体環境問題を解決することを目的とした企業だと思います。

カンブリア宮殿にも取り上げられたりと、産業廃棄物処理の高い実績は国内外で評価されています。

また、年間約4万人が石坂産業様の向上に見学にくるそうで、その目的は技術もですが生き生き働いている「社員」さんを見るための人も多いそうです。

きっと、ご自身の業務にSDGsを通してやりがいを見出しているのでは?と思います。

■参考記事:ゴミ処理工場に年間4万人もの見学者が訪れるワケ

では実際に中小企業がSDGsに取り組む際はどのような取り組みを行えばいいのでしょうか?

SDGsの取り組み企業例

最後に、SDGsを取り組んでみようかと考えている方が具体的にどんな内容にすればいいのか?の参考として国内企業のSDGs取り組み事例をご紹介します。

コマニー株式会社

コマニー株式会社様はパーティション(間仕切り)メーカーとして国内でトップシェアをほこる企業です。

SDgsに関する取り組みは

①自社オリジナルのパーティションの研究開発・販売

②石川県小松市と「SDGs推進に関するパートナー協定」を締結

③オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会

などです。

強みであるパーテーションをどう活用するかを最大限活かした取り組みをしています。

参考:【企業のSDGs事例】SDGsビジネスアワードを受賞したパーティションメーカー│コマニー株式会社

春日製紙工業

春日製紙工業様は、静岡県富士市の製紙メーカーです。1930年に創業し、90年の歴史がある老舗企業です。「地球とともに。」という経営理念のもと、再生紙で作ったトイレットペーパーなど、環境にやさしい紙製品を製造しています。

SDgsに関する取り組みは

①紙製フタ

②紙カプセル

などです。

特に、プラスチックの海洋汚染に関心を持っているようで、脱プラスチックを目指した取り組みで自社の強みである再生紙を生かした容器開発などを行っているようです。

■参考:【企業のSDGs事例】老舗製紙メーカーがプラスチック問題に一石を投じる

この結果を見ると、実際に部下を牽引してまとめていく、組織を牽引するなど、具体的なアクションに対するサポートスキルよりも、マインドセットに関するものが約6割を超えていることが分かります。

ここでは、あえて中小企業をメインに取り上げましたが両社とも自社の強みをどう活かして社会課題を解決するか?を考えていることがわかります。また、それにより自社の強みを世界に届けこの企業はこの商品が強みなんだなというブランディングにもなっていると思います。

まとめ

SDGs 採用 ブランディング

いかがでしたでしょうか。

本記事を要約すると

採用力が大企業と比べて劣る中小企業は求職者が入社したいと思う動機付けをする必要があり、それにはブランディングが必要だということ。そして、ブランディングにはこれからSDGsが注目されているということが伝わると嬉しいです。

もし、自社商品をより世の中に届ける手段としてSDGsを考えていただけると嬉しいです。

<参考>

一般社団法人日本能率協会:日本企業の経営課題2020

一般社団法人イマココラボ:SDGsとは?

SDGsmedia:企業様の導入事例