知名度がなくても優秀な学生を採用したい企業向けインターンの進め方マニュアル!

知名度が低い企業の新卒採用のハードルは少子高齢化とともに年々向上しています。そんな現状を踏まえ、近年増加しているのが長期インターンシップです。知名度がなくても、会社を知ってもらえたり働いている自分をイメージすることで入社をしてくれるハードルが下がったりと様々なメリットがあるインターンシップを、まだインターンシップを行ったことがない中小企業向けにインターンシップを開始するまでの流れをご紹介します。

インターンシップとは

まず初めにインターンシップとはどのような活動のことを指すのかをご紹介します。インターンシップとは、学生が就業体験をすることをいいます。

このインターンシップが生まれた理由は新卒採用を効率化するためでした。というのも、従来の新卒採用では企業説明会を行い、説明会の情報やOB訪問で聞いた業務内容をもとに学生が企業選びをしていました。しかし、実際の業務内容を体験していない以上、入社後のミスマッチにより退職が増加していました。

他にも、求人媒体で新卒採用をしても知名度がない企業は求人に埋もれてしまい学生からの応募がないということもありました。

そんな課題を解決するためにインターンシップが生まれました。

また、インターンシップが注目されているもう1つの理由として、日本経済団体連合会(経団連)が2017年卒から新卒採用時期を早めたことが影響しています。新卒採用や広報時期が早まったことでいかに早く優秀層の学生と出会うことができるか?が重要になったからです。そのためまだ就職活動をしていない大学2年以下の優秀な学生と出会う手段としてインターンシップが注目されていました。

インターンシップの種類とそれぞれの目的

インターンシップには大きく分けて3つの種類があります。

それは

・1DAYインターンシップ

・1週間〜1ヶ月以内の短期インターンシップ

・1ヶ月以上の長期インターンシップ

です。

目的ごとにインターンの種類は分けられますのでご参考程度にご覧ください。

■1DAYインターンシップ

1DAYインターンシップを行う目的は、関心を持ってくれる学生の母数獲得です。1DAYインターンシップはある程度の採用力と資金がある300名以上の大きい企業が選ぶインターンシップです。内容は、仕事内容の紹介や2,3時間のグループプログラムなどが多いようです。

この内容から分かるように、学生は様々な1DAYインターンシップに参加し業界分析をすることが目的のため直接採用に繋がるケースは少ないと思います。

■短期インターンシップ

短期インターンシップを行う目的は、選考前の学生選別です。サマーインターンシップやウィンターインターンシップと呼ばれる内容でグループディスカッションなどを行います。このグループディスカッションで気になる学生を見つけコンタクトを取っておくことで自社を選んでくれる可能性を少しでも高めることが目的のようです。短期インターンシップは従業員30名ほどの小規模企業から300名以上の大規模企業が導入しているインターンシップです。

学生も就職活動のために参加していることが多いため、実際に選考を行いたい企業が選ぶインターンシップだと思います。

■長期インターンシップ

長期インターンシップを行う目的は、優秀な学生の囲い込みです。長期インターンシップは、1ヶ月以上実際の業務を学生に任せます。

前述した2つのインターンシップはどうしても知名度がある企業に学生が集まりがちで、知名度がない企業が行っても採用に繋がることが少ないです。また、参加する学生の目的も就活のためであることから、ミスマッチが発生しやすかったり就職する企業選びで行います。そのため仕事に前向きな学生が集まりにくくなっています。それを解決するために長期インターンシップを行う企業が多いようです。長期インターンシップは5名以上の小規模事業者から300名以下の中規模事業者が導入しているケースが多いです。

学生も、実際に働く意欲が高い学生が集まるため仕事に前向きな優秀層の学生と出会えることができます。

中小企業にオススメのインターンシップ形式

では、中小企業はどのインターンシップを採用すればいいのでしょうか?これは、目的によって手段は選ぶべきだと思うのですが、私がオススメするのは長期インターンシップです。その理由は1DAYインターンや短期インターンよりも学生と出会いやすいからです。

その理由は、インターンシップの種類と目的説明の際もお伝えしましたが長期インターンの方が知名度がない中小企業でも学生と出会いやすいことが理由です。というのも、1DAYインターンや短期インターンは参加企業が多く比較対象となる企業が多いです。

その中で自社を選んでいただくには、ネームバリューはもちろん、労働環境や福利厚生に力を入れて選んでもらう必要があります。反対に長期インターンシップでは、大手企業は長期インターン媒体で募集をしていないことや、募集企業が他のインターンと比べて少ないことから知名度がなくても学生の目に入る可能性が高いです。

また、長期インターンは時給で働いてもらうことが多いため福利厚生が圧倒的に優れているという必要はありません。以上の理由から知名度と資金面が大手企業よりも劣る中小企業にオススメだと思います。

インターンシップ開始までの進め方

インターンシップ

では、実際にインターンシップを始めるにはどのようなステップを踏んでいけばいいのでしょうか?インターンシップ開始には大きく分けて6つのステップがあります。

その内容は

1.ペルソナを定める

2.インターンシップの目的と期間を定める

3.インターンシップの種類を定める

4.インターンの内容を定める

5.求人媒体を選ぶ

6.募集原稿を作る

7.労働体制を整える

8.求人公開

となっています。

それぞれご説明します。

ペルソナを定める

初めに行うのはペルソナの設定です。このペルソナとはどんな人材を獲得するためにインターンシップを行うのか?を定めるために必要です。

例えば

・大学2年

・理系

・エンジニア

などです。

ペルソナをできるだけ具体的に設定することで、次の目的と期間が明確になります。

インターンシップの目的と期間を定める

次に行うのはインターンシップの目的と期間定めることでしょう。多くの企業のインターンシップを行う目的は

・認知度の向上

ブランディング

・優秀層の採用

・短期的なリソースの補充

などがあげられます。

これらはペルソナの学生をインターンに参加してもらうためにはどの内容が必要かという視点で考えましょう。また、期間も同時に定める必要があります。どのくらいの期間のインターンを行うのか?それを「ペルソナ」と「目的」の2軸で考えましょう。

インターンシップの種類を定める

「ペルソナ」「目的」「期間」が定まればインターンの種類を決める必要があるでしょう。その内容の大枠は3つで

・1DAYインターン

・短期インターン

・長期インターン

です。

期間がその内容を決めるポイントになりそうですが、ペルソナを採用し目的を達成するためにはどの形式が最も効果的かはそれぞれの特徴を踏まえた上で選ぶようにしましょう。

インターンシップの内容を定める

インターンシップの種類が決まればその内容を定める必要があります。例えば、1DAYインターンであれば、自社の事業内容に関する領域のグループディスカッション。長期インターンであればどんな業務を用意するか?などです。また、長期インターンであれば給与を設定する必要もあります。業務内容、給与が決めるべき項目でしょう。

これは、自社のリソースや目的だけで判断するのではなくペルソナの学生はどのような内容にしたら関心を持ってくれるか?という視点も持ち続けなくてはいけません。インターン内容は学生が参加インターンを決める重要なポイントにもなりますので、ペルソナのニーズに答えられる内容を心がけましょう。

求人媒体を選ぶ

インターンシップの内容が決まれば求人媒体を選ぶ必要があります。求人媒体は、1DAYインターンであれば「マイナビ」長期インターンであれば「キャリアバイト」など種類で掲載できる媒体が変わります。

また、その中でも登録学生の属性でさらに細分化されます。「ペルソナの学生が最も多い媒体は何か?」という点は忘れず選ぶようにしましょう。

募集原稿を作る

媒体が決まれば、募集原稿を作る必要があります。これは、各媒体ごとに型が決まっているので媒体の型に合わせた内容を作りましょう。また、原稿はできるだけ学生の目を引くような内容にしなくてはいけません。ただ、業務内容を記すだけでは他の求人との差別化ができません。自社の特徴や強みをアピールできる構成を意識しましょう。

労働体制を整える

募集原稿が定まれば労働体制を整えましょう。労働体制とは、インターンシップに参加するメンバーや、必要であれば学生用のパソコンやデスク、シフト管理システムなどです。採用できた学生がすぐに働き始めることができる状態にしておくことでスピード感を持ってインターンシップを実施できるようにしておきましょう。

求人公開

最後は求人の公開です。もちろん、求人公開後も応募状況を確認しながら適宜更新などを行いましょう。

面白いインターンシップ事例

インターンシップ 事例

最後にどのようなコンテンツにすればいいのか?の参考に優秀な学生を集める企業事例をご紹介します。インターンシップはどの種類にしろ大切なのはその内容です。もちろん、学生の集客でも効果を発揮しますが、自社の目的を達成するためにも自社にメリットのある内容にしなくてはいけません。

今回ご紹介する事例は、初めてインターンシップを行う企業様向けに、どんな構成にすればいいのか?その常識を打ち破るような魅力的で効果を発揮しているインターンシップをご紹介します。

インターンシップに型がないということをご理解いただけると幸いです。

ワークスアイディ株式会社

ワークスアイディ株式会社では、遊園地インターンという1DAYインターンシップを実施したそうです。内容としては、遊園地の売上を○倍にするためには何をしたらいいのか?というのを写真同行のもと”現地調査”を行うといった内容のようです。デスクワークのグループワークではなく現地で考え実践できることが特徴のようです。

また、その後は社内でのパーティーがありインターン生でも新入社員歓迎会のような華やかの構成で学生からの満足度も高く母集団の獲得に一役買ったのではないでしょうか?

参考:ワークスアイディ株式会社

株式会社HDE

株式会社HDEでは海外出張のカバン持ちインターンを行っているそうです。目的はビジネスディベロップメント職ので、採用された学生は社員の海外出張に同行し、現地で課題発見などの補佐的業務を行うそうです。

こんなインターンあるのか!と衝撃を最も受けたインターンで、学生からの人気も高いそうです。

参考:株式会社HDE

株式会社フロムスクラッチ

株式会社フロムスクラッチは、ビジネス職・エンジニア職にて、常時長期インターン生を募集しています。

内容は、それぞれのスキルやレベルに応じたミッションが課せられるそうです。また、ビジネス職では事業責任者としての業務を与えられるとか。圧倒的な責任感からか、ビジネスに関心をもつ学生からの応募が期待できそうです。

参考:株式会社じげん

まとめ

いかがでしたでしょうか。

学生の採用手法として注目を浴びているインターンシップ。きちんと、ペルソナと目的を定め将来の企業を支える学生を採用できる手段としてご参考にしていただけると幸いです。

<参考>

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