時代が変わり働くことに対する価値観は急速に変化し始めている昨今。急に従業員が転職したり、業務の生産性が落ちてきたりという事象はよく起こると思います。従来は、従業員が何かしらアクションをしたら手を打つというのが常識でしたが、今では従業員がアクションをする前に手を打つが主流になりつつあります。それを実現するツール、つまり事前に従業員のモチベーションを見える化するツールが、モチベーション管理システムです。
本記事では、
・モチベーション管理システムとは
・モチベーション管理システムが生まれた背景
・モチベーション管理システム導入のメリット
・オススメのモチベーション管理システム3選
をご紹介します。
モチベーション管理システムとは?
初めに、モチベーション管理システムとはどのようなシステムのことなのかご紹介させていただきます。モチベーション管理システムとはアンケート等で従業員のモチベーションを集計、分析し可視化させることができるツールです。
これまでは、上司などがその人の肌感をメインに従業員のモチベーションを把握していましたが、これをシステム化することで忖度がない正確な情報を把握することが可能になりました。
新型コロナウィルスにより在宅勤務が増えたことで、さらに需要が増えています。在宅勤務では社員のモチベーションがさらに分からなくなっています。在宅勤務でも変わらず社員のモチベーションをしっかりと把握することができるツールのため、さらに重要視されるでしょう。
なぜ、モチベーション管理システムが生まれたのか?
それではなぜモチベーション管理システムが生まれたのか考えてみましょう。そもそもなぜ、モチベーションを管理する必要があるのでしょうか。モチベーション管理を行う目的は、「従業員の生産性向上」「転職防止」の2つが大きな理由となっているようです
1つ1つご紹介させていただきます。
1.従業員の生産性向上
従業員の生産性をあげるには、
・適材適所に配置する
・成果に見合った評価をうける
・人間関係
など目に見えない要素が大きく影響しています。
本音はどうしても伝えにくく胸のうちにしまっている従業員も多いことでしょう。しかし、目に見えないからといって放置してしまっては生産性は下がるばかりです。本人がやりたい仕事や、成果に見合った評価をしてもらえるなど、口には出せない不満を可視化し解決することで従業員はやりがいを見つけ活躍してくれるでしょう。
つまり、従業員の生産性向上には、目に目ない不満や希望(働くモチベーション)を可視化し解決する必要があると思います。
2.離職防止
そもそも転職理由には何があるのでしょうか?
リクナビNEXTが行ったアンケート調査「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」によると
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
となっておりました。
そのほとんどが人間関係によるものだということが分かります。この人間関係を改善するには、従業員が本音を話せる環境が必要です。直接上司に伝え辛いことも多いと思いますので、従業員が本音を伝えやすいツールとして、モチベーション管理システムがあると思います。モチベーション管理システムのアンケート機能により、直接伝え辛い従業員の悩みを可視化し解決策を事前にうち転職を防止することが期待できるでしょう。
これらのことから、モチベーション管理ツールが生まれた背景には、目に目ない不満や希望(働くモチベーション)を可視化し解決することで従業員の生産をあげたり、転職を防止する手段として生まれたと思われます。
モチベーション管理システム導入のメリット
モチベーション管理システム導入のメリットは前述しましたが改めてまとめさせていただきます。
モチベーション管理システム導入のメリットは
・従業員の生産性向上
・離職防止
・適切な人材配置が可能
となっております。
つまり、従業員の悩みや不満を可視化し解決策をうつことができます。
そのため長期的に見ると
・データ管理することでナレッジがたまる
・採用コスト削減に繋がる
の2つが本質的なメリットだと思います。
この2つについて解説させていただきます。
データ管理することでナレッジがたまる
モチベーション管理システムを導入する前は、上司や同僚の肌感で対処策を考えていたと思います。しかし、それでは属人性が高く「その人にしか分からない」という状況になってしまいます。
組織を運営する以上それはあまり効率的ではなく、会社という単位でナレッジを共有し全員が対処策をもつべきです。それを可能にするのがモチベーション管理システムです。アンケートを集計しデータ管理することで、事象1に対してはこの解決策をするべき。という共通認識が生まれると思います。
結果、会社という組織単位で解決策のナレッジがたまり様々な事象に従業員全員が対応することができるようになると思います。
採用コスト削減に繋がる
モチベーション管理システムを導入することで、退職防止に繋がることは何度もお伝えしてきましたが、これが採用コスト削減に繋がると思います。従業員が退職してしまってからはまた新しく人員を採用する必要があります。退職を未然に防ぐことで、新しい人員を採用するコストを削減できます。
オススメのモチベーション管理システム3選
最後にオススメのモチベーション管理システムをご紹介させていただきます。今回オススメするモチベーション管理システムは始めて導入を検討している中小企業向けに「業界の中でもでも低価格なサービス」に絞ってご紹介させていただきます。
jinjerワーク・バイタル
特徴は
①自由な質問設定が可能。
②モチベーションや労働時間等の情報を蓄積・分析することにより、従業員のエンゲージメントを把握することが可能。
③アンケートに答えていない人に、リマインドメールを自動で送ることができるので、回答率が高くなる
です。
また、クラウド管理システムを多く扱う株式会社ネオ・キャリアが運営する企業というのも安心できるポイントです。
価格は1名あたり、300円/月です。
webox(ウィーボックス)
特徴は
①3分で程度の短時間で簡単に回答可能。
②改善策を提案する機能や、改善策の実施・効果測定までをサポートするプランもある。
③サーベイの配信、結果の集計や分析を自動化でき、課題の特定や改善策の実施など、極めて重要な仕事に時間を費やすことが可能。
です。
特に、weboxは生産性向上に強みがあるシステムで、従業員のモチベーションを高め生産性を高めたいと思っている中小企業には特にオススメです。
Carely(ケアリー)
特徴は
①使い勝手のよいチャットで専門家に気軽に健康相談ができる。ストレスチェック実施後のストレスケアまで可能で、生産性低下や離職増大を防止。
②健康診断の予約・ストレスチェックの実施・長時間労働の管理など、人事労務が抱える健康管理業務を一括代行。
③健康管理業務に費やす時間が、年間160時間から40時間に短縮した企業事例もあり。
です。
特にCarelyは健康管理に特化しています。ストレス面でのサポート機能が充実しているため業務内容がハードな業界にオススメのシステムです。
価格は1名あたり、300円/月。健診予約サポートを追加したプラン:1名あたり、400円/月となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事を読み
・モチベーションは可視化する時代
・離職は事前に防ぐ時代
であるということを感じていただけると幸いです。
また、新型コロナウィルスの流行で在宅ワークが増え、今以上に従業員のモチベショーンの管理は難しくなっています。この機会に、モチベーション管理システムの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
<参考>
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