やる気のない社員への対処法は?やってはいけないNG対応も紹介

  • 2022年2月7日
  • 2022年6月7日
  • 人材

やる気のない社員への対応は、いつの時代も会社の経営者・管理職の頭を悩ませます。

社内全体の士気や周囲の社員のモチベーションにも関係するため、放置できない問題です。

そこで今回はやる気のない社員への具体的な対処法や、反対にモチベーションを下げてしまう対応についてまとめました。

やる気のない社員のモチベーションを上げ、会社の生産性を上げたいと考えている人は、本記事を参考にして正しい対処法を身に付けてください。

やる気のない社員の多さは?

まずは、仕事のやる気が出ないと感じたことのある社員は、どのくらいいるのか実態を知りましょう。

株式会社Biz Hitsが実施したアンケート調査では500人中472人と、回答者の9割近くが「仕事のやる気が出ないときがある」と回答。

多くの社員が疲れや体調不良、待遇などが原因でやる気が出ないと感じた経験があるとわかります。

この結果から、やる気のない社員が一定数いる会社が大半であり、社内全体で取り組むべき課題のひとつといえるでしょう。

参考:【30代 仕事のやる気がでないときランキング&やる気を出す方法】500人アンケート調査 Biz Hits 

やる気のない社員の特徴

ここでは客観的に見てわかる、やる気のない社員の特徴を紹介します。

もし下記のような言動が長期間続く社員がいる場合は、何らかの原因によりやる気をなくしている可能性があります。

指示された最低限の仕事しかしない

やる気のない社員の特徴の1つ目に、指示された最低限の仕事しかしないことが挙げられます。

やる気のない社員は自分自身で積極的に仕事を取りに行かず、わざと時間をかけて仕事をしたり、与えられた業務が終わると無駄に時間を潰したりするでしょう。

またこのようなタイプには、新しい仕事を依頼しても、自分の作業範囲外であれば断るなどの行動も見られます。

仕事自体にやりがいを感じず、仕方なく生活のためにしている人に多い特徴です。

会社や周囲の人の批判や文句が多い

また、会社や周囲の人の批判や文句が多い社員は、仕事へのやる気を失っているかもしれません。

不満が溜まっている傾向が強く、仕事への責任感も薄れている状態といえるでしょう。

また、自分のミスや失敗を認めずに人のせいにして反省しない行動は、やる気のない社員によく見られる態度です。

責任感を持って仕事をやり遂げることよりも、自己防衛を優先している人がしがちな行動のひとつ。

実は自分に自信がない、もしくは承認欲求が満たされていないことの表れともいえます。

仕事の取り組み方が雑でミスが多い

仕事の取り組み方が雑で、ミスが多い社員もやる気を失っている可能性が高いでしょう。

たとえば誤字脱字が多い、納期に間に合わないなど仕事への集中力や丁寧さが欠けている態度が挙げられます。

ミスは誰にでも起こり得ることですが、反省せずに同じ失敗を繰り返すのは成長していない証拠。

周りの社員まで巻き込んでしまうケースが多く、早めに対処する必要があります。

やる気のない社員が現れてしまう理由

次に、やる気のない社員が現れてしまう理由を紹介します。

実は社員本人だけの問題ではなく、職場環境や仕事に問題がある可能性もあります。

どのような問題が社員のやる気に影響するのか、ひとつずつ詳しく見てみましょう。

職場の人間関係に問題がある

1つ目に、職場での人間関係に問題を抱えてやる気を失うケースがあります。

特に上司との関係にストレスを感じて、業務に集中できない社員が多いのも事実です。

たとえば、パワハラを受けている、上司に質問や意見を言いづらいなどの要因が考えられます。

やはりネガティブな感情を持って委縮してしまうと、業務に集中することは難しいでしょう。

仕事に対して前向きな気持ちになれる、雰囲気のよい職場づくりが重要です。

仕事内容にやりがいを見出せない

仕事内容にやりがいを見出せないと、やる気を出して業務に取り組めない人も多いでしょう。

「自分は誰かの役に立っている」「自分の成長に繋がっている」と感じられないと、熱意を持って仕事するのは難しいかもしれません。

また、単純な仕事やルーティン作業ばかりすると退屈に感じ、やる気を失うケースも。

上司から誉め言葉をかけたり、仕事の意義を教えたりすることで改善する可能性があります。

また、スキルアップができる機会や少し難易度の高い仕事を与えることも効果的です。

会社の待遇・評価制度に不満を感じている

社員のやる気を左右する要素のひとつに、会社の待遇・評価制度も挙げられます。

「正当に評価されない」「給料が安い」など会社へ不満があると、頑張っても意味がないと感じ、やる気をなくす人も多いでしょう。

また、休みが十分に取れず疲れが溜まっていき、やる気も落ちてしまうケースも。

自分の頑張りや成果に応じて、上司から評価されたり給料に反映されたりするとやりがいを感じやすくなります。

上司は部下の働きぶりに注意を払い、また適切な人事評価制度を整える等の対策が有効でしょう。

プライベートで問題を抱えている

また、プライベートでの問題が原因でやる気を失っているケースもあります。

具体的には、家庭内のトラブルを抱えている・健康的な生活が送れていないなどが考えられるでしょう。

会社側では対処できないと考えがちですが、実際は職場でのストレスや疲れが私生活へ悪影響を及ぼしているかもしれません。

プライベートの過度な踏み込みは避けるべきですが、気付いたら放置せずに対応することが大切です。

積極的に声掛けして気軽に相談しやすい環境を作ることや、ストレスチェックを行ってみるといいでしょう。

やる気のない社員が与える周囲への影響

やる気のない社員への対処を怠ってしまうと、職場にはどのような問題が起きるのでしょうか。

ここからは、やる気のない社員が周囲へ与える影響についてまとめました。

他の社員のモチベーションが下がる

やる気のない社員がいると、他の社員までモチベーションが下がる可能性もあります。

たとえば、同じくらいの給料をもらっている社員が楽をしていると「なぜこんな人と同じ待遇なんだ」と嫌な気持ちになる人は多いでしょう。

そうすると頑張ることが無駄に感じてしまい、楽な選択肢を取る社員が増えてしまいます。

結果として社内全体の士気が下がり、生産性も落ちてしまうことが考えられます。

やる気のない社員の対応は、会社全体で取り組むべき課題といえるでしょう。

他の社員へ負担がかかる

やる気のない社員がミスを繰り返したり仕事を断ったりすると、他の社員がカバーしなければなりません。

その場合、代わりとなる社員は自分自身の仕事に手が回らず、残業時間が増えるなど負担がかかります。

結果的に肩代わりをした人たちの不満は募り、職場の雰囲気も悪くなります。

他の社員や職場の雰囲気を考慮して、やる気のない社員を放置するのは避けましょう。

優秀な人材が辞めてしまう

また、優秀な人材が辞めてしまうケースも考えられます。

やはり同じ給与や待遇の社員が楽をしている姿を見て、不公平感を感じる人は多いでしょう。

さらに会社側がやる気のない社員を放置すると、不満は大きくなります。

結果的に、真面目に仕事をする人材は会社に見切りをつけて退職してしまう場合も。

優秀な人材が突然いなくなることは、会社にとっては大ダメージになるでしょう。

真面目な社員が抜けてしまい、やる気のない社員だけが残る事態を防ぐためにも、対策を講じなければいけません。

やる気のない社員のモチベーションを上げる具体策

先述した通り、やる気のない社員への対処をおろそかにすると、その他の社員のモチベーションを下げることや会社全体の生産性の低下に繋がります。

そのため、早急に対処すべき問題といえるでしょう。

やる気のない社員のモチベーションを上げる具体策を6つ紹介します。

コミュニケーション体制を改善する

やる気のない社員は、職場の人間関係が原因でやる気を失うケースもあります。

そのような場合は、コミュニケーション体制を改善して、社員が悩みを打ち明けやすい環境を整える必要があるでしょう。

たとえば、上司との1対1のミーティングを定期的に実施したり、気軽に使いやすいコミュニケーションツールを導入したりする方法が挙げられます。

他にも、年齢の近い社員同士でのコミュニケーションの機会を設ける、メンター制度を導入するなども、相談しやすい相手を作るきっかけになるでしょう。

職場ハラスメントによる精神的なダメージが原因で、前向きな姿勢で仕事に取り組めてない人も多くいます。

まずは、人間関係によってやる気を失っている社員に対しては、抱えている悩みを解決することを優先しましょう。

褒めて伸ばすことを意識する

やる気をなくしている社員に接する際は、褒めて伸ばすことを意識することが大切です。

多くの人は怒られてばかりいると、やる気をなくしてしまいます。

たとえば、指摘した点を改善できたことを褒める、結果よりも取り組んだ姿勢を褒めるなど、やる気を引き出せるよう工夫しましょう。

些細なことを褒められると「自分の頑張りを見てもらえている」と実感がわき、仕事への取り組み方が変わるきっかけになるかもしれません。

褒めることは社員のモチベーションアップにも繋がるため、日頃から取り入れたいコミュニケーション方法のひとつです。

適切な目標を新しく設定する

やる気をなくしている原因のひとつに、目標を見失っているケースもあります。

そのため、社員のレベルに合わせて適切な目標を新しく設定する機会を設けてみましょう。

まずは上司や人事との面談を通じて社員の現状を理解させ、高すぎず低すぎない目標を設定します。

そして、設定した目標に対して、達成するためにはどのような行動が必要なのかも話し合いましょう。

ここで大切なのは目標を達成させ、やりがいを感じてもらうことです。

できるだけ周囲がサポートしながら、やる気のない社員に成功体験を積んでもらえるようにしてください。

評価・報酬制度を見直す

やる気のない社員を減らすために、会社の評価・報酬制度を見直すことも重要です。

今まで前向きに仕事に取り組んでいた社員が、待遇や評価に不満を感じてやる気を失うことも少なくありません。

努力した分、評価や報酬に反映されないとモチベーションは上がらないでしょう。

具体的な対策として、評価・報酬制度の基準を明確にすることが有効です。

また、面談を通して業務で力を入れた点を本人から聞いたり、直属の上司以外からの意見も集めたりすることも正当な評価につながります。

頑張れば評価される・報酬が上がると知ることで、多くの社員はやる気を出して仕事に取り組めるでしょう。

新しい知識やスキルを習得できる機会を提供する

会社の研修等での新しい知識やスキルの獲得は、社員のモチベーションアップに効果があります。

なぜなら、成長を感じられずにやる気を失っているケースもあるからです。

また、自分のスキルに自信がなければ、新たな仕事へ挑戦する勇気も出ません。

OJTや研修など学べる機会を提供することで、社員のスキルアップを助け、自信を持つきっかけを作ってください。

成長できる職場と感じられ、難しい仕事へ挑戦する自信が付けば、今よりも前向きな気持ちで取り組めるでしょう。

メンタルヘルスケアができる環境を整える

やる気のない社員への対策として、メンタルヘルスケアが可能な環境に整えることも効果的です。

メンタルヘルスケアとは、働く人が健やかに生き生きと働けるような援助のことを指します。

たとえば、職場でのハラスメントや私生活での問題が原因により仕事に集中できない社員に対し、行うべき対処といえるでしょう。

メンタルヘルスケアの具体的な取り組みとして、社員が相談しやすい窓口の設置や、心の健康についての相談体制の充実が挙げられます。

相談しやすい職場環境を整え、やる気をなくす原因になり得る悩みは、早急に対応すべきです。

やる気のない社員への間違った対応

この章では、反対にやる気のない社員への間違った対応をお伝えします。

思わずしてしまう行動もあるため、対処が必要な際はご注意ください。

やる気のない社員を放置する

まずは、やる気のない社員に対して何もせず放置することは避けてください。

なぜなら人は周囲から必要とされていないと感じてしまうと、よりやる気を失ってしまうからです。

また、やる気が出ない理由や、モチベーションを上げる方法がわからない場合は、放置しても解決されません。

面談をする、相談を受けるなどの対応は必ず取りましょう。

やる気が出ない理由を聞かずに注意する

理由を聞かずに「やる気を出せ」と注意するのは、更にやる気をなくさせる行動です。

自分の意見を聞いてもらえないと感じると、会社へ貢献したい気持ちを失い、頑張っても意味がないとモチベーションが下がる可能性もあります。

また、やる気が出ない理由を知らないと適切な対処はできません。

そのため、社員から理由を聞くことは解決のための重要な一歩です。

コミュニケーションをしっかり取って、やる気が出ない原因を見つけましょう。

具体的な指示を出さない

具体的な指示を出さずに結果だけを求める行動は、やる気をなくさせる可能性があります。

困っている社員に対し、的確な指示やサポートを疎かにする上に文句ばかり言う上司には付いていきたいとは思わないでしょう。

また、具体性に欠けた指示によってトラブルが起きた際に、理由も言わずに叱る行為は部下を追い込んでしまいます。

頭ごなしに叱る前に、自分自身が具体的な指示をしていたか思い返してみましょう。

達成が困難な目標設定を押し付ける

やる気のない社員に対して、達成が困難な目標を押し付けることも避けるべきです。

設定した目標を達成できない状況が続くと、自信をなくしやる気が失われてしまいます。

本来効果的なのは、困難でも達成できる見込みのある目標の設定です。

社員ひとりひとりの性格やスキルに合わせて、高すぎず低すぎない目標になるように見極めましょう。

甘やかして簡単な仕事しか与えない

実は甘やかして簡単な仕事しか任せないのも、社員のやる気を損なう行動のひとつです。

そもそも単純な業務やルーティン作業に飽きてしまい、やる気を失っているケースでは解決策になりません。

また、自分の能力がその程度だと言われている気がして、更にモチベーションが下がる可能性もあります。

どのような仕事に挑戦したいのか聞いてみることで、その社員のモチベーションが上がる業務を見つけることが大切です。

まとめ

今回はやる気のない社員への具体的な対処法や、反対にモチベーションを下げてしまう対応について解説しました。

やる気がない社員を放置すると周囲の社員や社内全体に悪影響を及ぼすため、早急な対応が必要です。

本記事で紹介した対処法や対策を参考に、社員のモチベーションを上げ会社の生産性を高めていきましょう。