商品やサービスなどの営業をしている人は誰しも、「自分の営業方法でいいのか」「もっと顧客にもっと魅力を感じてもらえるセールストークはないのか」と悩むことがあるでしょう。営業にはいろいろなやり方があります。
セールスするものの種類や実際に話をする人によって営業方法の合う・合わないがあるので、いくつかの本を読んでピッタリ合うものを探すことが大切です。しかし、営業に関する本を探す時間がないという人も多いでしょう。
そこで今回は、営業本を選ぶときのポイントやおすすめの本をいくつか紹介します。
・自分の営業方法に不安がある人
・もっと魅力的なセールスをしたいと考えている人
・営業に関する知識を身につけられる本を探している人
はぜひ参考にしてください。
本を選ぶポイント
本を選ぶ際、人気がある本を手に取るという人もいるかもしれませんが、人気がある本が自分に合っているとは限りません。本を選ぶ際には、これから紹介するポイントをきちんと押さえることが大切です。
営業レベルに合った本を探す
一口に営業マンと言っても、一人ひとりキャリアがまったく異なります。営業職について1年目の人もいれば、何十年もセールスをしている人もいるでしょう。そして、営業マンはキャリアの長さによって必要な知識や押さえておくべきポイントが異なります。
したがって、営業本を選ぶときは、自分の営業レベルやキャリアに合った内容の書籍を探すことが大切です。
自分に不足しているスキルについて書かれた本を選ぶ
営業はただ商品やサービスの説明ができていればいいというものではありません。聞き手をひきつけるトーク力に加えて、心理学に関する知識なども必要になります。
営業に必要なスキルを一度に習得するのは難しいので、まずは自分に一番不足しているスキルについて考えてみましょう。
職種や手法に合った本を購入する
冒頭で少し触れましたが、営業方法は職種や手法によって異なります。
例えば、ルート営業なのか、飛び込み営業なのかによって必要なスキルや知識は大きく異なるでしょう。また、お客様が個人なのか、中小企業なのか、大企業なのかによっても営業トークは変わってくるはずです。
営業本を購入するときは、自分が任されている職種や営業手法に合ったものかを見極めることが重要と言えます。
おすすめの本14選
それでは早速、営業に関するもので特におすすめの14書籍を紹介します。
今回は以下の営業本の概要や魅力を見ていきましょう。
・営業の基本
・「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業
・「3つの質問」と「4つの力」無敗営業
・質問型営業でトップセールスになる絶対法則
・1億稼ぐ営業の強化書
・検討します を言わせない営業術
・営業1年目の教科書
・営業のプロが新人のために書いた営業の本
・営業は台本が9割
・セールストーク力の基本
・凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク
・営業の魔法
・営業準備力
・最強の営業戦略
それでは順番に上記の本について紹介していきます。
営業の基本
『営業の基本』は、「営業職になって間もなく、何から手を付ければいいか分からない」という人におすすめの本です。タイトル通り、営業の基本的なポイントや原則が体系的にまとめられているので、営業に関する知識やスキルが乏しい人でも読みやすいでしょう。
セールスにおいて大切な行動経済学や心理学に関する情報もインプットできます。
「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業
『「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』は、営業において質問がどれくらい効果的かをロールプレイングを中心に解説している本です。大阪ガスや生協、トヨタなどの営業マンが実際に営業トークで使っている会話をチェックできるのも魅力。
営業に少し慣れてきて、もう少しステップアップしたい人に適した本と言えるでしょう。
「3つの質問」と「4つの力」無敗営業
『「3つの質問」と「4つの力」無敗営業』は、元々口下手だった著者が業界トップレベルのセールスマンになるまでのステップを具体的に記載している本です。
営業に必要な能力を身につける方法やトークのノウハウをチェックできるので、セールスの経験が浅い人でもこの本を読めば営業成績がアップするかもしれません。
質問型営業でトップセールスになる絶対法則
『質問型営業でトップセールスになる絶対法則』は、営業でよくあるシーンやケースごとに、セールス方法をしっかり解説している本です。単にものを売るのではなく、トップセールスを目指したいと人に必要なメソッドがめじろ押し。
お客様に感謝される営業手法を模索している人は、ぜひこの本に目を通してみましょう。
1億稼ぐ営業の強化書
『1億稼ぐ営業の強化書』は、入社してから1年で10億円の契約を取り、その後も営業マンとして好成績を治めている著者が書いたもの。実体験を元に、売上を獲得する手法や営業マンの育成方法を詳しく記載しているのがポイントです。
営業職になって間もない人はもちろん、新人の教育に当たっている人におすすめの書籍と言えるでしょう。
検討します を言わせない営業術
営業マンになると現場で「検討します」と相手から言われることもあるでしょう。その後、お断りの電話・メールをもらうというのは、よくある流れです。
『検討します を言わせない営業術』には、お客様が話を持ち帰るときに使う「検討します」を言わせない方法が詳しく記載されています。
話をしたその場で良い方向に持っていくためのコツを押さえたい人にぴったりの書籍です。
営業1年目の教科書
『営業1年目の教科書』は、営業に関するさまざまなルールが厳選して記載されている本です。商談に関連するルールだけでなく、職場関係や身だしなみに関する常識も確認できるのがポイント。
他の営業本と違ってイラストが豊富で読みやすいため、若手営業マンにはもちろん、新人の指導方法に困っている営業マンにもおすすめです。
営業のプロが新人のために書いた営業の本
『営業のプロが新人のために書いた営業の本』は、営業の現場で実際に発生しやすい問題の対応策や予防策が記載されている本です。基礎的な内容から応用的な内容まですべてカバーできるのも、この書籍の特徴。
タイトルは新人の営業マンに向けたものとなっていますが、営業職に就いて数年経った人でも十分読み応えがあります。財務を含めた営業法について知りたい人にもおすすめです。
営業は台本が9割
『営業は台本が9割』は、営業に必要な技術を体系的に学べる本です。セールス時の台本の作り方を確認できるので、やり方をきちんと理解すれば成約率の向上に直結するかもしれません。「自分は営業に向いていないかも」「営業マンに適した性格ではないのかも」と悩んでいる人は、一度この営業本を手に取ってみることをおすすめします。
セールストーク力の基本
『セールストーク力の基本』は、セールストークの基本的なルールを確認できる営業本です。具体的な改善例が記載されているので、自分の中で修正点の落とし込みがしやすくなっています。
ものを売るための話し方ができない人や苦手意識を持っている人におすすめの本です。
凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク
『凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク』は、マーケティング・コンサルタントとして有名な佐藤昌弘氏によって書かれた営業本で、商談などで役に立つ基本的なポイントを学ぶことができます。一読すれば、相手のニーズをうまく聞き出すためのちょっとしたコツを掴めるでしょう。
営業マンになったばかりで、基本的なことから学びたい人におすすめの本です。
営業の魔法
『営業の魔法』は、一般的な営業本と違って、小説形式で書き上げられています。そのため、「小難しい営業本を読むのは苦手」という人でも、読み進めやすいかもしれません。ストーリーが進むにつれて、営業に必要なスキルや心構えをどんどん学べるのがこの書籍の特徴です。
ビジネス書に抵抗がある人やちょっと変わった営業本を探している人にぴったりの一冊です。
営業は準備力
営業にはいろいろな方法がありますが、事前に準備をしっかりすることも重要と言われています。なぜなら、あらかじめ情報を収集しておくことで、お客様が抱えている不安や悩みを想像しやすくなったり、質問に対して明確な返答ができたりなどするからです。商談をこなすだけの営業マンではなく、お客様に寄り添ったセールスがしたいと考えている人はぜひこの本に目を通してみてください。
最強の営業戦略
『最強の営業戦略』は、世界的に有名な経営コンサルティング会社であるA.T.カーニーで実際に行われたメソッドの中で有効だと判断されたものがまとめられた本です。戦略を考えるところからセールスの落とし込みまでがステップごとに解説されているため、読んだ次の日から実践できるかもしれません。
営業に関する幅広いスキルやコツが記載されていますが、特に本書のフレームワークは高い評価を得ています。
まとめ
今回は、営業に関する本の選び方やおすすめの書籍を紹介しました。営業にはいろいろな方法があり、取り扱う商品やサービス、お客様によって適した方法は異なります。もちろん、営業マン本人との相性も関係してきます。
ぜひ今回紹介した内容を参考に、自分に合った営業本を探してみてください。
<参考>
営業本10選|新人営業も営業部長も絶対に読むべき営業バイブル(Senes)