ダイバーシティの意味とは?メリットや事例についても解説!

近年では世界で価値観の多様化が進んだ影響もあり、「ダイバーシティ」という言葉を聞く機会も増えたと感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回の記事では、ダイバーシティという言葉の意味について詳しくご紹介します。実際のメリットや事例についても記載しているので、ダイバーシティについてさらに詳しくなれる内容です。

また、ダイバーシティ延長線上にあるダイバーシティ経営についても細かくご紹介しているので合わせてご参考にしてください。

ダイバーシティの意味とは?

ダイバーシティは日本語で「多様性」という意味がある単語です。実際にビジネスの中における意味では組織で多様な人材を起用して、それぞれが持つ違った能力を活かすことで組織の競争力を推進することを指します。

ダイバーシティを取り入れることで、それぞれの価値観を持って働けるため、年齢、性別、人種に関係なくチームとして効率的な活躍ができます。したがって、価値観が多様化される現代社会で重要視される考えとなっているのがポイントです。

ダイバーシティ経営の意味とは?

ダイバーシティ経営の意味としては、ダイバーシティを生かした企業のマネージメントスタイルのことを指します。女性、外国人、高齢者、障がい者の方を含め、多様な人材を起用し、個人の能力が最大限に引き出されるように促すのが特徴的です。

多様な人材を起用することで、今まで気付けなかった価値観や意見などを取り入れられるため、企業のさらなるレベルアップに繋がります。

ダイバーシティが企業で推進される理由とは?

ダイバーシティの考えが推進される理由としては、下記の3つが挙げられます。

  • 労働力人口の減少の影響
  • 価値観の多様化が進んだ影響
  • グローバル化の進むビジネスの影響

いずれもダイバーシティが推進される理由として非常に重要なものになっているので、それぞれ確認していきましょう。

労働力人口の減少の影響

画像参照:人口減少社会の課題と将来推計(総務省)

総務省のデータによると1995年あたりを境に国内の生産人口は減少し続けており、今後もさらなる減少が見込まれています。そのため各企業では業界問わず、労働力の確保が急務となっているのがポイントです。

労働力不足を改善しないままでいると、企業活動を十分に行うことができず業績の向上に繋がりません。国内企業は多様な人材を起用して、労働力不足を改善する必要があります。

価値観の多様化が進んだ影響

昔と比べて、労働者の働き方やキャリアに対する考え方は多様化が進んでいます。実際に終身雇用制度よりも実力主義の会社が増え、転職も当たり前の時代へと移り変わってきました。

企業側も多様化する人材のニーズに応え、人材獲得競争の面で他社に負けないためにもダイバーシティの考えのもとで、採用を積極化することが大切です。

グローバル化の進むビジネスの影響

国内の企業が生産設備を海外に構えたり、事業そのものを海外に進出させたりとビジネスのグローバル化が加速しています。海外進出が進むにつれ、多様な価値観を持つ世界中の顧客の需要にマッチした商品開発やビジネスの展開が必要になりました。

そのため国内の各企業は、国籍や人種にとらわれない多様な価値観を持つ優秀な人材の採用や育成に力を注いでいるのがポイントです。まさにダイバーシティの考え方を大きく広げた1つの理由と言えます。

ダイバーシティを導入するメリット

実際に企業にダイバーシティの導入を行う際のメリットは下記の通りとなります。

  • ビジネスに新たな視点を取り入れることができる
  • 優秀な人材の確保に繋がる
  • 企業の評価の向上につながる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。

<h3>ビジネスに新たな視点を取り入れることができる</h3>

ビジネスにダイバーシティの考え方を用いることで、様々な価値観を持った方の意見を活用することが可能です。普通では得られない考え方やアイデアを得ることができるので、商品やサービス開発で大きく役立ちます。

より売れる商品やサービスを開発するためには、偏りのない意見を取り入れてブラッシュアップしていく必要があります。開発の段階でつまずいたとしても、多様な意見を取り入れることができるので早期のリカバリーが見込めるのもメリットです。

優秀な人材の確保に繋がる

国内、海外問わず人材獲得においては激しい争奪戦が繰り広げられています。その中でも優秀な人材は優先して雇用されるのが事実です。

激しくなる人材獲得競争の中で生き残るためには、ダイバーシティの導入を行い、優秀な人材の確保をすることが大切です。そのためさらに優秀な人材を確保したい企業にとって、ダイバーシティの考えを導入するメリットは大きいと言えます。

企業の評価の向上に繋がる

ダイバーシティを企業に導入することで、新たな視点の獲得や優秀な人材の確保に繋がりますが、同時に企業の評価の向上に繋がることもメリットとなります。

ダイバーシティを積極的に導入している企業は、求職者や他社から見ても魅力的に見えます。そのためダイバーシティに取り組んでいる企業は自然と優秀な人材が集まり、新たなビジネスに繋がる可能性が高まるのです。

<h2>ダイバーシティを導入した企業の成功事例3選</h2>

ダイバーシティを導入している国内企業は数多く存在しますが、今回は下記の3つの企業の事例に厳選してご紹介します。

  • 日産自動車株式会社
  • コクヨ株式会社
  • 株式会社山下組

それぞれの成功事例の特徴をご紹介するので、自社にダイバーシティを導入する際のご参考にしてください。

日産自動車株式会社

画像参照:日産自動車株式会社

日産自動車株式会社は1999年という早い段階でダイバーシティ導入を行いました。実際に女性の管理職拡大や心理的サポートなどを積極的に行っていたことが特徴的です。

商品開発においても女性の意見を積極的に導入し、製品開発の際により多くの視点を取り入れることに成功しました。現在においても製造ラインの開発や改善には、積極的に女性の声を取り入れておりレベルの高い製品開発に繋げています。

コクヨ株式会社

画像参照:コクヨ株式会社

文房具を扱う企業であるコクヨ株式会社は、戦前から障がい者雇用に取り組んでいるのが特徴的です。実際に2004年に障がい者を多く雇用した特例子会社である「コクヨKハート」を設立しています。

本社から付加価値の高い業務プロセスを外注することができるので、コクヨ株式会社にとって大切なパートナーとなっています。

株式会社山下組

画像参照:株式会社山下組

株式会社山下組は三重県にある建設業で、性別や年齢に左右されない柔軟な雇用を行っています。人手不足の改善、個人の能力向上を行い企業の経営能力の向上に繋げているのがポイントです。

業界内では珍しい「第2、第4土曜日の完全休業」を実施しており、環境改善にも努めている点も見逃せません。単に能力の高い人材を雇用するだけではなく、管理や環境改善にも力を入れている成功事例となります。

ダイバーシティとインクルージョンの違いとは?

ダイバーシティと混同されることが多いインクルージョンですが、実際には下記の違いがあります。

  • ダイバーシティ:多様な考え方や優れた能力を持つ人材を積極的に採用し、企業により柔軟な価値観を取り入れる考え方
  • インクルージョン:組織内の人間同士で互いに個性を認め、受け入れ合うことでさらに一体感を高めて働く考え方

インクルージョンはダイバーシティと全く異なる考え方ではなく、ダイバーシティをさらに発展した思想であることが分かります。

まとめ

価値観が多様化する社会、人材獲得競争が激化する世の中ではダイバーシティを導入するメリットが大きいです。競争力をさらに高めたいという企業にとっては、特に大切な考え方となります。

実際にダイバーシティのメリットや他社の成功事例を把握することで、自社にダイバーシティを取り入れる際のイメージがしやすくなります。そのため今回の記事を参考にして、自社の人材採用に役立てていただければ幸いです。